ヒュッケバインMk-Ⅲは大活躍なのに

 ふと不遇な機体というものについて考えてみました。
 真っ先に挙がるのはグルンガスト参式。ニルファから入ったファンの人は何でさ?と思うかもしれませんが、この機体のデビューは実はα。スーパー系主人公の第2の機体として登場するんですが…いきなり真っ二つにされます、しかも指パッチンで。*1まだ一度も乗ってないのに…。見事に大破した参式は修復されるどころか龍虎王の修復にパーツが使われ日の目を見る事はありませんでした。参式の不遇な歴史はこんな感じで壮絶に幕を開けます。
 続いてはα外伝。ここでも「参式としては」まともな出番はありません。今回参式はマシンセル*2に取り込まれて原形を留めないほど進化させられた挙句敵役として登場するハメになります。ちなみにゼンガーとのコンビはこれが初。元が参式だったためか味方になった時はゼンガーは「参式」と呼んでます…スレードゲルミルなんですがね(笑)。
 そしてお次は第2時α。ここでようやく主人公機として日の目を見た参式。スーパー系男主人公ゼンガー・ゾンボルトの最初の愛機として堂々の登場、十二分に活躍してくれます。多分コレ全盛期。ストーリー後半の主役メカ交代劇のお約束でボコボコにされますが、参式斬艦刀が受け継がれるという憎い展開で後味スッキリ。ようやく面目躍如といったところでしょうかね。αでの悲劇を知ってる身としてはなかなか感慨深いものがありました。
 …が、ここで終わらないのが参式クオリティ。OG2では2号機がゼンガー機としてまず登場しますが、彼が例によってあっちゃこっちゃフラフラしてるので全然味方ユニットとして活躍せず、ようやく味方になったと思ったらどう見てもメカザウルスな敵にボッコボコにされ大破。ダイゼンガーに参式斬艦刀を継がせるのはいいとして出番少なすぎ…。また1号機はT-LINKシステム搭載で副座式という鳴り物入りでクスハとブリットが搭乗…した途端にアインストに襲われ大破。そして今回は龍虎王に食われます、パイロットごと。まぁ結果的にパイロット+コクピットが取り込まれたわけなんですが、いずれにしても出てきて即刻退場。EDで3号機がクスブリに与えられ、OVAでは生き長らえてましたが、その後どうなるか心配です。OGSではOVAの話も盛り込むそうですが、何となく龍虎王続投→参式出番なし、という展開になりそう…。
 そんな参式と比べてしまうとどんな機体の不遇っぷりも霞んでしまう気がしますが、こいつもなかなか捨て難いというのがアステリオンAX。OG2でのアイビスの愛機アステリオンを改修、副座式にしたという設定でドラマCDにて初登場したんですが、デビュー戦(模擬戦)で暴走した敵機に苦戦、一か八かで大技「マニューバーGRaMDs」を仕掛けるも機体強度が保たず墜落。エピソード後半では修理が間に合わず強化パーツを外した状態で再出撃*3…ということでまさしく流星の如く出番終了。その後修復されたようですが、どうせすぐにアルテリオンがロールアウトしちゃうので所詮それまでのつなぎ。一応それなりに未来が開けてる参式よりもある意味絶望的です…。しかもこいつの不遇なところは公式イラストがないこと(多分)。電撃スパロボでの漫画では1コマだけ登場したもののシルエットで描かれてました(笑)。公式設定とかちゃんとあるのか正直疑問…教えてエライ人。
 世間的にも前期主役で後期メカへのバトンタッチ時にボコられるとか、敵メカでいいところなく大破とか*4はあるんですけど、主役格の後期メカ(予定)がこうもイイトコなしなのはスパロボくらいじゃないかと。まぁメカデザインの依頼とか手間とかもあるでしょうし、もしかしたらα当時は参式は名前だけでデザインすらされてなかった…なんてこともありそうですがね(笑)。…それも含めて不遇だなぁ。

*1:by「素晴らしきヒィッツカラルド」。ジャイアントロボはガチ

*2:DG細胞みたいなもんです

*3:恐らく無印アステリオン状態かと

*4:ビルケナウは殿堂入り