それゆけ!遅めの戦車道!!VII

 今回作ったのはレオパルト(偵察車輌の方)。WOTでお世話になったミニパンターです。

1/35 VK16.25 ドイツ偵察戦車 レオパルト AMH35A0041/35 VK16.25 ドイツ偵察戦車 レオパルト AMH35A004

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 部品は作られたものの実戦投入されなかった計画車輌ですが、これを「一応試験走行くらいはしていた」という設定で組んでみることにしました。なので塗装は当時の基本色であるジャーマングレー単色、軽く走らせて土埃被ってるくらいの塩梅にします。ただそれだけだとちょっと単調になるかもしれないのでグラデーションをアレしたカラーモジュレーションとアルコール落としによる汚れ表現を試してみることにしました。



 まずはヒケや突き出しピンの穴埋めという定番の作業。今回のキットでは合わせ目消しが必要な部分がないので楽でした。


 
 このキットの履帯はモデルカステンのアレみたいな可動式です。突き出しピン跡やパーティングラインの処理が面倒でしたけど、履帯をつないでいく作業は結構楽しいですね。


 
 車体の組み立てはサクサクっと進みます。ペリスコープとかはクリアパーツで出来てるので透明部分を残すためマスキング。


  
 OVMが結構豊富。試験走行してる車輌にこんなアレコレ乗っけるだろうか、と思わないでもないですが…まぁ実戦を想定して一通り積んであるということで。



 転輪は毎度おなじみパーティングライン消しをしっかりやって整形。可動履帯なので車輪も固定せず回せればいいな、ということで接着はしてません。



 各種ライトやシュルツェンは塗装の邪魔になりそうなものだけピットマルチで仮止め。塗装後に本接着します。



 砲塔部分もサクサク組みます。下面がクリアパーツになってるのは面白いなぁと思いつつも後で容赦なく塗りつぶしてしまいました。



 こんな感じで組み立ては終了。ボッシュライトが曲がってるのはピットマルチで軽く止めてあるからッス。


 
 いつも通りマジックリンで洗浄した後にサフ吹き。



 ガイアカラーのジャーマングレーで影になる部分を吹きます。ここからの塗装法はアーマーモデリングのカラモジュ特集を参考にしました。



 ジャーマングレーとホワイトを1:1くらいで混ぜたグレーで基本塗装。



 更にホワイトを加えた明るめのグレーでハイライトその1。水平面は前から後ろへ、縦の面は上から下へ暗くしていく感じでグラデーションかけつつ塗っていきます。



 そしてほとんど白に近いようなグレーでハイライトその2。メリハリつけようという意識が強すぎたのかスゲェ白くなっちゃいました。ウェザリングなどでイロイロ汚していくならこのくらいのメリハリがあってもいいとは思いますが、今回みたいな汚し控えめだとちょっと変かもです。とはいえ3DCGっぽさがあってオモロイので今回はコレで行くことに。



 OVMはいつものパターンでダークアイアンさんに活躍してもらいました。


 
 足回りの汚しはアクリルのバフ+デッキタンで乾いた土埃っぽさを出しつつ、燃料用アルコールで溶かし剥がし&隅っこに溜まるようにアレしてみました。これなかなかおもしろいですね。前回使ったヘアスプレー技法が「ゴソッと剥がれる」感じだとするとアルコール落としは「ドロっと溶け剥がれる」という印象です。



 履帯はアクリル塗料をアルコールで溶いたものをのっけていく感じでランダムに土汚れを足しときました。


 
 墨入れはくどくならないようにごくわずか。特に足回りはせっかく溜まった土埃が目立たなくならないようにちょこっと乗せる程度です。あんま使い込んでないイメージを出したいので雨だれ表現などもごくごく控えめ。



 履帯の転輪や地面との接地面にダークアイアンを塗って軽く磨き光沢を出しときます。



 履帯を組み込んでOVMその他もろもろ乗っけて完成。極端なグラデーションのせいもあってリアルさという意味ではかなりアレではありますが、個人的にはいろんな技法を試せていい勉強になったなぁというのもありそこそこ満足してます。



 土を巻き上げる後面やシュルツェン部分などはアルコール落としによる土埃表現やや多め。筆塗りともエアブラシとも違う微妙な汚れ表現ができてオモロイですね。