マグロ食ってるようなのよりはマシ…かなぁ…

 「GODZILLA ゴジラ」55点(100点満点中) 超映画批評
 無印路線かと思いきやそれでもVSでもミレニアムでもなく昭和後期に近かった印象。
 ゴジラは世界のバランスを保つとか何とかそういう理由で敵と戦ってくれる存在で、今回の悪役はムートーとかいう足長羽根つき昆虫系。人間サイドに害をなすのも専らムートーさんなので、出番が多いのはムートーさん多め。主人公サイドが引っ掻き回した結果怒って襲ってくるのもムートーさん。ゴジラは要所で見せ場あるものの、ゴジラ大暴れをひたすら見たかった自分的には「おいおい人間はどーでもいいからもっとゴジラ見せてよ」と言いたくなるくらい出番少なめ&ぶつ切りです。しかもメインの暴れるシーンが夜のため、パシフィック・リムでも味わった「暗くてイマイチよくわかんね」が再来。マグロも大概もったいぶって足や尻尾のシーンをアレしてた気がしますが、軍隊とガッチリドンパチやってた分エメリッヒ版の方がゴジラそのものを堪能できたかなぁという気はします。まぁあれはジラですけど。
 設定については色々変更あってもしゃーないな、とは思ってましたしゴジラは元から存在していて核エネルギーは引き寄せる餌に過ぎない…というのもまぁ面白いっちゃ面白いんですが、ビキニ水爆は「実験じゃなくてゴジラ倒すために仕方なくやったんだよ〜」的な話になってたのにはさすがに笑いました。バッカじゃねぇの。
 とはいえ「通常兵器ではビクともしない頑丈さ」「熱線を吐く」「ラスト海に帰る」といったゴジラらしい要素をしっかり盛り込んでくれたことは素直に評価したいです。メガトン級の核兵器が直撃でないにしろ近くで爆発したのにちゃんと生きてるあたり、ハープーン数発で死んだマグロ主食さんとは違いますな。