ジャーマン?バックドロップ?

 新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM II」 情報源:スポーツナビ
 今年もやってた新日ドーム。ざっと結果だけアレしてみたんですが…大☆中西ジャーマンって何?
 中西学、アビスとの一騎打ちを前に新技“大☆中西ジャーマン”を公開! 情報源:新日本プロレスオフィシャルWEBサイト
 …なるほど、投げっ放しジャーマン→ジャーマンスープレックスホールドのコンボを「大☆中西ジャーマン」って言うのね。納得。でもさ、こいつのってホントにジャーマンって思いますよ写真とか見てると。
 ブリッジが汚いのはまぁいいんですよ、そりゃまぁ下手だとか体硬いとか腰悪いとか色々あるでしょうし。でも「富士山ジャーマンの凄い所は、(投げきった時に)自分の頭がマットから数cm浮いていること。」なんてのはそりゃどうかと。つ〜かもはや変形のバックドロップホールドに見えてきますよウン。


スープレックス−Wikipedia
 ゴッチの語る「後方から相手の胴を掴み、後ろに反り投げてブリッジで固める」という定義に従って、現在「スープレックス」と認識されている投げ技を分類すると、厳密にスープレックスとして分類できるのは
ジャーマン・スープレックス
だるま式ジャーマン・スープレックス(相手の両腕ごと胴をクラッチ
クロスアーム式ジャーマン・スープレックス(相手の両腕をクロスするように相手の手を掴んで胴ごとクラッチ
だけになってしまう。現代のプロレスではクラッチの方法が多様化している為、そのまま扱うのはあまり適当ではない。そこで現代では解釈を広げて、クラッチの方法にかかわらず反り投げてそのままピンフォールする(できる)技がスープレックスと定義できる。



 この拡大解釈によると反り投げてそのままフォールすりゃスープレックスなわけで、頭ついていようがいまいが関係なし。つ〜かバックドロップホールドスープレックスですねこれだと。さらに投げ捨て式まで「スープレックス」だとすると、もう反り投げりゃ全部スープレックス。へそ投げ式バックドロップもスープレックスですよハイ。逆にフロントスープレックスダブルアームスープレックスはレスラーによっては裏投げのごとく体返してしまうのでこれはスープレックスとは言わない、と。

ジャーマン・スープレックス−Wikipedia
 後方から相手の腰に腕を回しクラッチしたまま、後方ブリッジで投げ固める。

バックドロップ−Wikipedia
 背後から相手の腋下に頭を入れ、両腕で相手の胴に腕を回しクラッチして持ち上げ、自ら後方に反り返るように倒れ込んで、相手の肩から後頭部にダメージを与える。
 



 う〜ん。頭突っ込んでればバックドロップで、頭入れずに投げればジャーマン?でも時々バックドロップ使いが頭突っ込まずにバックドロップっぽくブン投げるときあるけど、あれは定義的にはジャーマンってこと?頭突っ込んでなくても斜め気味に相手抱えて頭打ちつける目的で反り投げればバックドロップ?じゃあ中西のアレはバックドロップっぽくないっすか?うああ混乱してきたよあたしゃ。
 急角度やら抱えあげ式のバックドロップはわかりやすいんですよウン。でもジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスとかは軌道的には高角度のバックドロップホールドに近いような…。
 ほとんどの人はわかりやすく投げてくれるからいいんですけどね、境界線にあるような微妙な投げ方された時どうしたもんかと。三沢・力皇VS小川・村上の時の三沢の3連発反り投げとか。アレはバックドロップってことですけどクラッチの仕方的にはジャーマン。斜めに抱えてブン投げてるから2発目まではバックドロップと言えるでしょうが。つ〜かサイドスープレックスや俵返しっぽかったり。最後はぶっこ抜きジャーマンっぽい入りな気が…途中ブリッジ崩して体を浴びせてるからアレなのかしら。普段こういうバックドロップやらない三沢がやっても「バックドロップ」と言われたからにはアレはバックドロップなんでしょうねぇ。まぁ胸張ってジャーマンだって言えるというアレでもないですが。

 フォームも重要だけどフォール目的か頭打ちつける目的で投げてついでにフォールするか、っていうアレも判別点なのかしら。投げっ放しブリザードエクスプロイダーの違いに通ずるもんがあるようなないような。難しいですよプロレス技は。