トレーニング方法から見る人間観察

 皆さんジムなどに行かれた時こういった人達を見たことはありませんか?軽いウェイトを使って非常に狭い可動域でひたすら反復運動をしている方々を。
 筋トレやってる人にとって「広い可動域で10回反復するのがギリギリなウェイトを使ってトレーニングをするのが筋力アップの基本」というのはもはや常識なわけで、そういった視点で見ると上記のようなトレーニングはかなり奇異に感じられます。軽いウェイトで高速運動させるトレ自体は主に神経を鍛えるスピードトレーニングというアレでちゃんと存在はしてるんですが、スポーツに転用することを考えるとある程度の可動域を使わないとダメなわけで、そういった意味でも不可思議なトレーニングをしてるんですよ彼らは。さて、いったいどういうことなのかというとですね…。
 実は彼らはAV男優なんですよ。彼らの活躍ぶりを思い出して下さい。スピーディーな指使いに高速のピストン、いずれも狭い可動域での素早い反復運動によって成り立ってるでしょう?彼らにとって広い可動域も必要以上のパワーも二の次。大事なのはしかるべき動きを高速反復できる能力とスタミナなわけであります。駅弁などの大技を使う人や対ヘビー級を掲げる人はパワー系トレーニングも必要になってくるでしょうが、やはりメインは高速反復。撮影のない時にはそれぞれがジムで黙々とトレーニングに励んでいるわけです。ハタからはよくわかりませんが、多分舌のトレーニングとかも物凄いアレなんだと思いますよ。
 というわけでジムとかで上記のようなトレーニングをやっている方を見たら「勘違いトレーニング乙」ではなく「男優さん頑張ってるな」と好意的な視線で生暖かく見てあげるべきだと思います。そして普段そういうアレをしてる人達が思い立ったかのようにパワー系トレーニングに励んでいるのを見たら「新技開発か!」とか「ヘビー級戦線に殴りこみだな」という解釈をするのが正しいスタンスと言えるでしょう。