風立ちぬ

 地雷覚悟で突撃してきました。
 「風立ちぬ」40点 超映画批評
 子供向けでないという評判はなるほどその通り、エンタメ的な盛り上がりは全編通してほぼ皆無でした。どちらかというと歴史ドラマないしドキュメンタリー的な印象です。そら子供は退屈で騒ぎますわなぁ。個人的にはアリでしたけども。
 映像はさすがジブリ。飛行機がジブリクオリティで空を駆けるのを見てるだけで満腹です。諸々の事情でドンパチを描き辛いこのご時世ですが、戦闘しなくても飛行機はただ飛んでいるだけでこんなにも美しくカッコイイので問題ないのです。
 懸念されていた声優ですが、庵野さん登場までに子役とかも含めて程よく棒なジブリ世界が構築されていたので、酷い棒が一本加わったところでそこまでアレではありませんでした。庵野氏を使う必要は正直全く感じませんでしたが、まぁ別にいいんじゃねと思えるくらいには途中で慣れましたね。主人公が感情の起伏少なく淡々と話す人だったので良かったのかもしれません。
 ヒロイン菜穂子との恋愛要素はそこまでメインにガッツリ出てくるわけでなくメイン飛行機な話のいいアクセントという感じで結構良かったです。結婚式のシーンの菜穂子がホント美しく、また退場するシーンのある種潔さはとても印象的で個人的にはかなりツボでした。ジブリ女性キャラでは一番かもしれません。
 まぁ万人に薦められるような作品ではないと思うので「ジブリだから」という理由だけで足を運ぶのは止めたほうがいいと思います。ちなみにトーチャンカーチャンは絶賛でした。
追記:そうそう、この作品に出てくる九試単座戦闘機ですが、11/25発売のモデルグラフィックスに1/72のプラモが付録でつくとか。九試単戦はこれまであまりキット化されてないそうなので、映画見て作りたいなと思った人はこれをアレするといいかもしれません。…もうちっと早く出してくれればいいのにとは思いますが(笑)。