ネタバレはイカンという話

 某掲示板で「里伽子のオチを全部見ちゃったけどパルフェ買う予定」なんて書いてた人がいました。まぁこの人の場合ソレが購入のきっかけになったらしいんですけど、実に勿体無い話ですよねコレ。
 伏線張り巡らされてそれが後で解明される展開のゲームとか小説とかは、「いったいどうなるんだろう」ってドキドキワクワクしてアレコレ想像しながら進めるのが楽しいわけですし、予想が当たった時の快感なり裏切られた時の衝撃なりを含めて「その作品の醍醐味」だと俺なんかは思うわけで。事前にネタ知ってたらそれはそれで「この伏線はああいうことなのね」と拾っていくという別の楽しみはできるけど、それは2週目で十分。
 例えばFate。コレは7人のマスターと7人のサーヴァントが誰なのか?特にサーヴァントはどこのどういった英霊なんよ?という想像というか妄想が膨らみまくってナンボ。神話に詳しかったりするともう脳内が凄いことになるわけで。で、サーヴァントの正体がわかる宝具発動のシーンがその演出も相まってボルテージは蝶サイコー。ここでネタバレを先に見てたとしたらセイバーVSライダー戦でのあの衝撃は味わえなかったでしょうし、UBWでのアーチャーとの絡みもアレほどドキドキは出来なかったでしょう。ゲーム貸した友人が「先にネタバレ見ちった」と言った時に「あ〜、こいつゲームの楽しさの半分くらい無駄にしたなぁ…」と嘆息したもんです。
 パルフェはそういったアレとはちと方向性が違いますが、随所に張り巡らされた伏線を気にしつつアレにたどり着いた時の鈍器で殴られたような衝撃はやっぱり「何も知らなかった」からこそ味わえるわけで。何せ最初に里伽子クリアーしちゃうと「他のシナリオ行けねぇよ…」という人が続出したというくらいですから。
 そしてネタバレ禁止の最たるはやはりEver17。このゲームの伏線の張りっぷり、そしてゲームならではのトンでもないトリック*1は全てが明らかになった時にドドンと衝撃がくるわけで。しかしこのゲーム、その凄まじいまでに評価の高いラストにたどり着くまでが長いこと長いこと。その上シナリオによっては結構タルいというかアレ。少年ルート、特に優ルートは個人的にはイマイチというかギャルゲー臭が強いというか…。本当に最後までやってみないと良さがわからないゲームなので、よく言われますが「ネタバレ無しで人に薦めるのが非常に困難なゲーム」と評されます(笑)。俺的にはつぐみルートでガッチリアレされたので、そこから空→沙羅→優→アレという流れですんなり行けましたが。ちなみに俺の場合、このゲーム貸すと「全く手をつけない」or「最後までやって大満足」にキッチリ分かれました。パッと見ただのギャルゲーみたいだからそこで敬遠するってアレもあるのかなぁ…。

*1:他のメディアでは再現不可能なためアニメ化が見送られたというのは有名な話