ジェダイの帰還

 90年代にハードロック界に颯爽と出現し、日本でも人気が爆発したあの「FAIR WARNING」が6年ぶりに再結成。ニューアルバム「BROTHER'S KEEPER」を早速聴いてみました。
 これは正にFAIR WARNINGとしか言いようがないですね(笑)。トミー・ハートの美しいハイトーンヴォイス、スカイギターの美しい旋律と共に流れる荘厳で「泣き」のメロディ。以前と変わらぬ素晴らしさです。
 …が、これって良くも悪くも昔っからのFAIR WARNING節なわけで、正直新鮮味って部分では微妙かなぁ。期待していたほどの爆発力は感じませんでした。親友の家で初めて「ANGELS OF HEAVEN」を聴いた時に感じた戦慄じみた感動も、HMVで「OUT ON THE RUN」試聴した時に思わず泣いてしまったほどの衝撃もなかったですねぇ…。イントロが弱めの曲が多いのが理由かも。BURRN!のレビューに少し納得がいきました(笑)。
 まぁでも十分聴きごたえのあるアルバムですよ。ちょっと中弛みするかもしれんけど…。このバンド初めて聴く人にはかなりオススメできます。日本人好みのカッコよくも泣けるサウンド奏でてますんで。
 曲的には1曲目の「Don't Keep Me Waiting」は王道って感じでいいですね。もう少しパンチが欲しいですけど(笑)。「The Way」は泣きのメロディ満載というかアップテンポの中に切なさ炸裂な名曲。「All Of My Love」はFAIR WARNINGのバラードらしさ全開なしっとりソングでこれまた○。「Push Me On」はラストを飾るに相応しいイントロからサビまでガッチリ決まったカッチョエエ曲…つ〜かこれ1曲目のほうがよくね?(笑)他にも佳曲揃ってます。
 そんな本作の中でも俺的にイチオシなのが「Generation Jedi」。タイトルでピンときたあなたはエライ(…というか普通気づくか)。これ、あのジェダイのことです。「I'm generation jedi And I hope there's some force to be with me」なんて堂々と歌ってるよスゲェ!よく聴くと何かライトセーバー起動させる時の「ジュオ〜ン」って音みたいなのが入ってるし!曲のカッコ良さ(ギターソロが力強くも美しいです)と相まってかなりツボ。
 つまり結局のところ買いなアルバムです。初回版はDVD付いててお得な感じなのでお求めはお早めに。