噂はある意味本当だった

 「CODE AGE COMMANDERS」フルコンプ終了。4キャラクリアはしんどかった…。以下、感想というか愚痴みたいなものを書いてみます。
 アクションゲームとしては前にも書いた通り悪くはないです。バッサバッサ敵を倒した時の爽快感、必殺技の演出のカッコ良さ、プレイスタイルによって様々に進化していく装備(それに合わせて必殺技も変化)、雑魚敵を吸収→各種ショットとして使用可能という独特なシステム、基本的には程よい難易度、などなど、長所満載。自分なりの戦法を確立していってそれがうまくいった時の満足度はかなり高いかと。アクションゲームが苦手な人でも頑張ればクリアできると思いますし、アクションRPG好きな方はハマっちゃうかもしれませんよ!
 …以上で誉めどころは終了。ここから叩き潰しに入ります。一応「続きを読む」で隠しときますね。
 うまく自分の型にはまった時の爽快感はいいんですけど、そうそう上手くいかない…というか、ごり押しがあんま効かないゲームです、コレ。連続攻撃がカッコいいんですが、それやってると横の敵にすぐ殴られます(笑)。複数の敵とあたる時にはコンボに頼らずヒット&アウェイ…というか、2発くらい殴って横ダッシュで回り込み→また攻撃、みたいな地味な戦い方しないと他の奴らに攻撃受けてエライことに…。瞬く間にグロッキー状態にされて相手の必殺技を食らう…というのもよくあります。大軍相手に囲まれた時は…正直泣きますね(笑)。「並み居る敵を片っ端からなぎ倒したい」人にはちょっと向きません。タイマンでもちょっと強い奴だとガードしてきますから、回り込んだり攻撃の隙を突いたりとそれなりのテクニックが要求されるわけで…。まぁ、ここら辺は妥当な難易度だとは思いますけど、「作業やってる感」を感じなくもないところではあります。
 次に必殺技。カッコいいのはいいんですけど、結構相手にかわされたり反撃食らったりします。発動までの時間が若干長いというリスク(それまでに殴られると潰される)と慣れるまで一苦労の入力システムという壁があるんだから、「JUST」のタイミングだった時くらい必中にしてくれといいたいですね。相手の技も外れてくれるのはありがたいんですけど、後一撃食らったら死ぬ、という状況で使ってすかされた挙句反撃食らって死亡、なんてことも珍しくないので結構腹立ちます(笑)。
 続いて装備の進化について。これは色んな要素が絡んでいるそうなんですが、戦闘スタイルで進化の方向性がある程度決まるということ、そして問題なのは「各キャラ毎に個別なものではないということ」です。そんなわけでうちの主人公達、最終的に同じ装備(左右とも)に辿り着いた仲良しさんが出てきちゃいましたし、他の面子も途中かなり武器がかぶりました。武器が変わって嬉しいのは新しい必殺技が見られることにつきるんですが、それも全て台無し。苦労して成長させたらまたこれかよ、みたいなことになって萎えることが多々ありました。
 んでもって難易度の話。基本的にはちょうどいいレベルだと思いますし、ボス戦とかはいい意味で難しいですね。ここら辺はやりがいがあります、が…。時々「理不尽というかムカつく」という類のステージがあります。正直こんなんできるか!といった感じで。ヘイズ編での飛行機上でのバトルは「ANUBIS」のケン救出大作戦に匹敵するくらい苦労しました(笑)。
 アクションゲームとしての評価はここらへんにしておいて、次はシナリオ。ハッキリ言ってダメ。せっかくある程度斬新な設定を活かしきれてない悪い意味でベタな展開、寒いセリフ、共感できないキャラ達(見た目含めて)のご都合主義的な言動などなど…。ぶっちゃけそこらのへっぽこライトノベルの方がよほど面白いです。ジェラルド編はいい意味でベタな展開が結構燃えたんですけどね、後のキャラはもう…。厳しい戦闘の繰り返しで「もうストーリーなんてど〜でもいいから早く終わってくれ…」と言いたくなりました。多分相当疲れてたんでしょう(笑)。大抵こういうゲームは難関にぶつかっても「その先にある何か」を見たいからプレイするんですけど、このゲームには正直そういうのは皆無。モチベーションを保つのが本当に大変なゲームを作り出したってことでは、ある意味「凄いシナリオ」と言えますね。
 あとタイトルにある「コード」をシナリオ中色んな意味で使ってる(「記憶」とか「流儀」とか書いてコードと読む、みたいな)んですが、稚拙なシナリオ見せられた後だとそういったトコですらムカついてきます。そんな自己満っぽいアレの前にもっとやることあんだろコラ!と。
 あ、書き忘れていましたがCP獲得の方式についても文句があるというか何というか…。このゲーム、基本的に「ハイスコアを出さないとポイントがもらえない」という仕様なので、取説にあるように「同じ面を何度も繰り返してCP貯めて装備を充実!」なんてやり方が非常に効率悪いんですよ(笑)。新たなステージはハイスコアが0点なのでクリアすればある程度のCPがゲットできるんですが…。結局同じ面を何度かやってみたのは最初のジーン編だけでしたね…。
 そして忘れず書くべきはこのゲーム最大の癌であるアリーズ。メインヒロインにして主人公の姉、という微妙な存在なのもシナリオ展開的に燃えないものがあるんですが、それ以上にこいつが厄介なのはその使えなさ、というか邪魔っぷり。何回か彼女を護衛しつつ戦場を抜けるステージがあるんですけど、こいつは戦えもしないのにどんどん前に進んで勝手に敵に絡まれるんですよね…。砲撃が激しい面とかだと見事に瞬殺されてゲームオーバー、なんてこともよくあります。正直エリアの安全が確保できるまでそこらで待ってろよコラ!と言いたくなるんですが、こいつは「主人公が抱えて運べる」というシステムを無駄だと言い張るが如く、安全な場所に運んでもすぐさま最前線に踊り出てくるので、今まで「負けない戦い方」をしてきた人達にはかなりキツい状況に陥るわけです…ホント邪魔。上記の飛行機面もアリーズ絡みだし…。このゲームの「理不尽な難易度」という一面を一身に担ってる厄介者です。ハッキリ言って俺的にはこのゲームで一番嫌いなキャラですね(笑)。
 まぁそんだけ悪態つきながらも「ここで諦めたら負け犬だ!」と維持と根性で戦い続け、幾たびの偶然というか奇跡に救われ何とか全キャラクリアしてさぁ真のエンディングだ待ってました!…と思ったら実に淡白。スタッフロールの曲が変わるわけでもなく(結局柴咲コウのアレは本当に「イメージソング」だったのか…)、あるのは各キャラの後日談が淡々と文章で表示されるくらい。しかもそれが思いっきり蛇足!こちらが「こうなってたらいいな」って想像を尽くぶち壊してくれます。そういったやるせなさ、戦争の悲しさでも語りたかったのかもしれませんが、正直そりゃね〜よという感じでした。これ書いたという一点だけでもこのシナリオライターはダメだと思います、マジで。
 以前書いた感想で「2005年クソゲー四天王」に選ばれるほどじゃないな、という趣旨のエントリを書きましたが、ここでお詫びと訂正を入れさせていただきます。アクションゲームとしてはともかく、RPGとしては間違いなくクソゲーです、コレ。ファミ通の評価とかどうだったのか色んな意味で気になるところですね。つ〜か借りモンだからこうやって文句垂れてるだけで済みますけど、買ってしまった方には正直ご愁傷様としか言い様がないというか…。まぁスクエニも地に堕ちたな、と。それだけは強調しておきたいですね。