ププププロレス大賞

 2005年プロレス大賞 情報源:スポニチアネックス
 というわけで今年のプロレス大賞が発表されました。
 MVPはやはり小島。何だかんだ言って三冠+IWGPは前人未踏の快挙ですし、その後も防衛戦での好試合ぶりを考えると妥当かな、と。個人的にはあまり観る機会がなかったので印象薄いんですけど、実績だけをとってもMVPの資格は十分だと思います。
 ベストバウトは当然小橋vs健介。チョップの張り合いというシンプルな攻防を魂のぶつかり合いにまで昇華させ、「わかりやすいプロレス」の良さを再認識させてくれた歴史に残る試合でした。これは特リンで観たかったなぁ…。脳汁ダダ漏れ必至であります!
 ベストタッグは日高・藤田組とムトゥ・ボノ組。前者はZERO-ONE MAXを中心に八面六臂の大活躍、丸藤・KENTA組と共にジュニアタッグの活性化に一役買っただけでなく、ヘビー級戦線での実績もあることから妥当な選考だと思います。が、後者は…。このタッグが注目されたのは「ヘタレだったボノがこんなにできるようになったよ!すごいでしょ!」という相対的評価がないとは言い切れません。このタッグがすごいというよりはムトゥプロデュースの曙再生工場を評価すべきかな、と。個人的にはこいつらにあげるくらいなら健介・中嶋クン組の方がよほど最優秀タッグに値すると思うんですけどね。アジアタッグ奪取の実績、小橋・潮崎組との激戦をはじめとして多くの団体で記憶に残る好試合を繰り広げていることなどから考えても、もっと評価されていいと思うんですが。
 殊勲賞は…リキ?なんで?絶対王者小橋を下してGHC奪取した、という功績はわかりますけど、その後の防衛戦では精彩を欠くことが多かったですし(斎藤戦と棚橋戦はどうかと思った)、その結果「こんな王者だダメだ!田上さんたのんます!」というファンの想いがあの大タウエコールにつながったんじゃないかと思えるわけで…。正直殊勲賞の選考基準がわかりません。
 敢闘賞は中嶋クン。彼の戦いぶりはホント末恐ろしいというか、年齢や体躯というものを抜きにしてもすごいと思います。技の種類は少ないですが一発一発に説得力がありますし、なにより気持ちがこもっているというか、ファンが感情移入しやすいんですよね。俺的評価では中邑なんぞよりよほどいいレスラーだと思います。遠からず「敢闘賞」なんて枠に収まらないすごいヤツになっていくでしょうね。
 技能賞はTAKA。Jr王者として防衛戦を重ね(短期間に連発して防衛戦やったのには賛否両論あるかもしれませんが)、衰退していた全日のジュニア戦線を活性化させたのみならず、RODのボスとして全日マットを引っ掻き回したことを考慮すると受賞は妥当だと思えます。殊勲賞と技能賞に優劣があるかどうか知りませんが、もし殊勲賞が上だとしたら納得できないっすね。
 新人賞はボノ。まぁこれはいいんじゃないっすかね。「新人」という枠組みの中では少なくともボノを上回るインパクトを残せたヤツはいませんし。
 話題賞はインリン様…。まぁ彼女個人というよりかはハッスルですよね。お茶の間への訴求力はダンチですから。プロレスとして一括りにされて色眼鏡で見られてしまうのはちょっと嫌ですけどね…。
 女子プロは今年も該当者なし。まぁしょうがないですよね、女子プロ業界で話題にあがったのは倒産・AV・訃報くらいですから…。悲しいけど頑張れ。
 功労賞は橋本と国松さん。プロレス界に貢献した人が相次いで他界。未来さんも含め、今年はプロレス界の訃報が多かったなぁ…合掌。