大阪大会その4

ええと、一晩明けて落ち着いたところで昨日のGHCハードコア戦について少々書いてみようと思います。
試合として見れば凡戦と言われても文句は言えません。試合後ヨネが「チェーンに遊ばれた」とコメントしたように、不慣れなチェーンを選手も観客も持て余していました。チェーンでのチョークや鎖を巻いての殴り合いなどで壮絶さを感じさせはしたものの、デスマッチの名手達が織り成す「何が出るかわからない空間」とはかけ離れた代物。撤収作業中に会話した地元ファンも「チェーン無かった方が…」と言ってましたし、正直俺もそう思いました。
でも二人の「凄い試合をやってやろう」という気持ちは十二分に伝わってきました。特に中盤から終盤にかけて攻撃を受けまくりながらも立ち上がり、バックドロップでぶっこ抜いて力尽きた森嶋はよくやったと思います。
…ですが、大阪府立体育会館1700人の反応はイマイチでした。慣れないチェーンデスマッチの観戦ということもあったのでしょうが、中盤まではほんと静かなもので…。お前ら小橋の時にはめっさ声出してたじゃねえか!ピンチでもないのに小橋コールしてたじゃんか!だったら何でめちゃめちゃ痛めつけられた森嶋に声かけてやらないんだよ!俺ほか数名の「森嶋〜!」という悲痛な叫びと「やっちまえヨネ!」みたいな数名の声が寂しく体育館に響いてたわけで…。何回か発生した森嶋コールは俺と横にいた観戦歴長そうなオッサンが発生源。それなりに広がるも大合唱に至らず鎮火…。最後のシバキ合いやあのバックドロップ炸裂時には大歓声あがりましたけどね、さすがに…。
何つ〜かね、小橋コールとかは簡単なんですよ。大技の応酬とかで歓声あげるのも簡単。KENTAにキャーキャーいうのも簡単。みんなやってるから自分も、みたいな感じでできるから。あんま声出てないなかで叫ぶのは確かに難しい。でもさ、貴様等はボッコボコにされてる森嶋を見て何も感じないのか?自業自得とはいえ慣れないチェーンに戸惑いながらも何かを見せようと必死な奴らに頑張ってくれとは思わないのか?ほとんどの人はこの試合だけのために大阪まで来た俺ほどこのカードに思い入れはないと思う。でもお前らノアファンだろ〜が、ノアオタだろ〜が!他団体ファンが引くくらいの声をこういう時にこそ出してくれ。KENTAがやられてる時に「顔だけはやめて!」とか叫ぶ力があるのなら。そして力尽きて運ばれていく森嶋にせめて拍手くらいしてやれ。森嶋コールを鎮火させないでくれ。最後くらい大合唱させてくれよ、なぁ…。
そして昨日も書いたけど裁定について。試合結果としては「両者KOでヨネの防衛」となってはいるものの、試合後アナウンスでは「引き分けの場合同日再試合となるが、森嶋が試合続行不可能ということで試合放棄とみなし、ヨネが続行の意志があるということでヨネの防衛」という話だった。死力を尽くしての引き分けなら納得もいく。引き分け防衛ってことならまぁいいんだ。でも、ルール上仕方ないのかもしれないけど、形式上とはいえ勝ち負けを決められたのはすげぇ悔しい。二人とも立てなかったんだから引き分けでいいだろ。つ〜か最後のバックドロップだけ見たらむしろ森嶋の勝ちだ!あのままカバーしてれば3カウントだったのに命拾いしたなヨネ!という感じなのに、俺的には…。しかしその裁定に賛同するわけでもなく反対することもなく、淡々と受け入れる大多数の観客。その悔しさやら何やらで涙を流しながら俺ほか数名は叫び、拍手を送っていたわけで…。
そんな感じで力尽きた状態でメインを観て、撤収作業で体を動かし気を紛らわして大会終了となったわけです。武道館、どうしようかな…。