生還

 試験終わりました。自分の心の弱さを情けないほど痛感した、というのが全てですかね。人間心が折れるとああなってしまうんだな、というのがよくわかりました。なんて、無様。
 たまたま宿泊先に顔を出した親父が見るに見かねて手を貸してくれなければ会場にすら到達できなかったでしょうし、話を聞いた兄が来てくれなければ不安に潰されていた事でしょう。自分がいかに家族に恵まれているかを実感できたものの、自分の心の脆弱さがただただ情けなく、その想いがまた精神を削り取っていく…そんな感じで臨んだ試験、正直自信はありません。これでこけたら家族は言うに及ばず、就職先を紹介してくれた恩師にも申し訳が立たない…。もやもやと悩んでいるうちに浮かんだ選択肢の一つに「自殺」が出てきた時点でもはや普段の俺ではなかったわけで…。ホテルの窓が開閉可能だったら…正直どうなっていたかわかりません。
 これから先の人生で、今回と同等、あるいはそれ以上のプレッシャーに襲われる事は幾度となくあるでしょうし、その度にあんな醜態(詳しく書くと確実にみんな引くので止めときます)を晒すのは避けたい、というのもあって、メンタルクリニックを受診することにしました。精神疾患の全てが治療可能というわけではありませんが、もしも改善できるものなら治しておきたいですし。…まあこれまでの症状から大体の診断はついているんですけど…。
 そんなわけで、まだ結果は出ていないものの、今回の試験は恐らく失敗に終わると思います。応援し、励ましてくれた皆様には本当に申し訳ないと思っていますが、「予備校生」という肩書きが外れるのはまだまだ先になると思います。