一人プロレス

 「宴会芸+プロレス」で検索された方がいたんですが、それを見てふと思い出した事がありました。巷では宴会芸として「一人プロレス」ってのがあるそうです。一人でレスラー2人、実況、さらにはレフェリーまでこなしてプロレスを成立させるというもので、結構受けるらしいです…ホンマかいな。俺的にはやれと言われればできますが、ベースが四天王プロレスなので宴会芸で30分超とかやりかねません。ロックアップまで5分使うかもしれないので、それだと芸にならないですね…となるとハイスパートか、やはり。開始早々ラリアット食らって一回転するTAKAとか金丸のムーブをやったら受けるかもしれませんね(笑)。せめて2人なら15分一本勝負はいけると思います。でも場所によってはグラウンドメインの渋い試合になってしまってこれもアウト。…芸って難しいなぁ。
 で、その一人プロレスが紹介されてたのが数年前の天声慎吾。罰ゲームで慎吾が視聴者の提案した芸をやる事になり、そこで出たのがこの一人プロレス。果たしてどんなものが見られるかと期待していると…。いきなりグラウンドの展開に持っていった慎吾。なにやら関節技っぽいムーブをして叫ぶ。ジャーマンスープレックス極まってます!」キャイーンの2人が「そりゃ違うだろ」とツッコむと「だってプロレス知らね〜もん!」と逆ギレ。あたしゃこれみて改めてコイツが嫌いになりました。ジャーマンを知らずにジャーマンを口にするな!プロレスラーの中には「死ぬ時はリング上、ジャーマンでフォールした状態で死にたいですね」とか言うくらいジャーマンに惚れ込んでる奴がいるんだぞ!関本大介万歳!
 …とまぁ非常に悔しい思い出と共にある一人プロレスですが、実際プロレスを知らない人が見ても楽しめるようにするにはどうすればいいのでしょうか?技名ばっかり取り繕っても動きが伴わなければ意味がないし、何より素人さんは技名知らないからダメっしょ、ということはこれ以上ない反面教師のお陰で理解できますね。激しい動きをアピールするにはある程度スペースが必要ですし、何より相手がいないと攻撃って見栄えが意外としないもんです。なので打撃系格闘経験者でもない限り攻めで魅せるのは難しいでしょう。てことは「受け」で魅せようじゃないの、というわけでボッコボコにやられながらも立ち上がるシーンを入れるとよさげ。交互にチョップの張り合いとかなら比較的わかりやすいので入れてもいいかもしれません。関節技もかけるのではなくかけられて悶絶するシーンの方が絵になります。で、そのまま終わってもいいんですが、最後に魅せ場を作りたいというなら、宴会席に置いてあるであろう座布団に協力してもらいましょう。投げ技を魅せるのなら座布団で十分。後は垂直落下式ブレーンバスターかバックドロップ、できる人はジャーマンで。敷いた座布団の上に頭を落とせばそんなに痛くありません。でも日頃から首を鍛えてないとやばい事になるかもしれないので、相手役の座布団だけ叩きつけて自分の頭は落とさない「なんちゃってジャーマン」が無難かもしれません。ど〜せ素人にはわからないですし。後はマイクアピールとかですけど、コアなファンが数人いるなら好きにやっていいと思いますけど、素人さんが多かったら猪木の真似くらいでおさえておくのがいいでしょう。
 …って長々と書いてしまった。書いてるうちに結構やってみたくなったぞ、一人プロレス。