今週の週プロ

 さてさてさて、毎週水曜日は週プロの発売日。…今日は木曜日ですが。まあ気にせずいってみましょう。
表紙:蝶野vs天山
福岡国際センターでの「遺恨三番勝負」。ランバージャックチェーンデスマッチに挑んだ天山ですが、「負けたらIWGP戦線撤退」なんて後向き宣言してるようじゃ何でもありありの蝶野に勝てるはずもなく、案の定セコンド介入されまくりで敗北。んでもって朝令暮改で撤退を撤回…。なんだかなぁ。完全決着つけたいなら金網でもやるしかないのでは?
今週の名言:「誰も俺に勝てない。俺の存在感に誰も勝てないんだよ。」by長州力
10・9両国に乗り込む前に長州が言ったというこの台詞。事実あの日の両国で最も存在感を示し、かつ最も観客に受け入れられたのは長州でした。新日本隊はまだまだ役者が違う、と言われてもしかたないかも。すごいぜ長州。
次点は我らが西村修「あの人がいたから、免疫力が下がってガンになった。」長州の乱入についてのコメント。取りつく縞もないほど長州嫌いな西村ですが、「病気になってから、180度変わった。一皮どころか百皮も二百皮もむけて、悟りの境地までいったからこそ、今は利害関係がないから長州力を認められる。」と対戦に前向きな模様。反長州イズムの権化とも言うべき西村と長州の対決は結構楽しみです。
番外は斎藤彰俊柳沢慎吾から授かった技『あばよ』とホリから授かったキムタクのマネで『ちょっと待てよ』。この二つを駆使して精神的にもいたぶります。」うわぁ、すごい観たいぞ、その技…。しかしこの男のこと、試合はあくまで真っ向勝負。前ふりは前ふりとして楽しむとしましょう。
今週の一枚:P24 トリプルドロップキック
 全日10・11後楽園ホール大会。ムトゥのデビュー20周年記念スペシャルマッチで飛び出したムトゥ・西村・棚橋のトリプルドロップキックが小島に突き刺さるの図。昔見た仮面ライダーの劇場版かなんかでボス相手に皆でライダーキック決める正義の味方としてはどうかと思うシーンを思い出しました。う〜ん、絵になるねぇ。元付け人ということで「ムトゥ遺伝子」を持つ西村と棚橋。この日はプロレスLOVEに溢れた全日らしい好試合となったようです。新日両国のアレの後だからムトゥ的には心が洗われたことでしょう。
 次点はP12の新日10・17福岡国際センター大会。あの永田と健介の血みどろ血戦です。こういう感じでいい意味の殺伐とした試合が新日の持ち味であって、スキャンダラスな展開なら何でもあり、っていうのとは違うと思うんですよね。つ〜わけでよくやった、二人とも。
今週のインタビュー
 今週は厳密な意味でのインタビューは棚橋のみっす。ムトゥへのアプローチはひとまず終了して、新日内部の抗争やIWGPに本腰を入れるようです。逆にいえば新日本隊がもちっとしっかりしてくれれば棚橋も好きなこと出来たのにねぇ…。色んな意味で周りに迷惑かけまくりだね、第三世代は…。
今週のコラム
 秋山先生は今週も絶好調。10・22での秋山vsバイソン戦や、10・24での三大タイトルマッチについて語ってます。絶対王者小橋は脳にまで筋肉が出来ている…ホントかね?
 「編集長の巻頭コラム」と「プロレス界クローズアップ」では共に上井取締役の辞職についての記事。マッチメイクの苦労や両国での騒動、長州参戦でのゴタゴタなど、上井さんはそうとうまいっていたようですね。んでもって辞表をあっさり受理してしまったクサム社長には非難轟々…。これについては最近理不尽ぶりを発揮している蝶野ですら苦言を呈しているほどです。まあいずれにしろ上井さんが抜けたことで残された新日スタッフが今後どうマッチメイクを動かしていくのか、注目すべきとこではあります。
 ヤスカク事件簿では上でも述べたように長州参戦に対する西村のコメントを扱ってます。「無我vs長州」というカードが組まれれば永田や天山が戦うよりもテーマが見えやすいですし、藤波復活も期待できると言うもの。頑張れ西村。
 「週プロ野郎」では10・9両国大会への観客やネットの反響について。さすがに今回の件を是とする意見は少ない模様。こうしたマイナスの部分を「新日らしさ」と言って許容してしまうのは簡単だが、はたしてそれをファンはよしとするだろうか?あの日台風の中足を運んだ観客はこれからリピーターになってくれるだろうか?こんなスキャンダルよりも、本当の「らしさ」を提供できるようにしなければならない、と記されてます。鈴木健記者はこういう考えさせられる記事を書くので好きですね。ネタの突拍子のなさとかではヤスカクさんには及びませんが(笑)
今週の特集
 巻頭では長州の新日上陸について、元WJ常務取締役の高田龍氏のコメントが載せられてます。今の長州はビジネスではなくイデオロギーで動いている。それに比べればリングに上がった永田や新日の連中はチーマーの喧嘩みたいだ、だそうです。これ読むと長州がどんどんすごく見えてきます。長州万歳。
 続いて両国騒乱後の健介ファミリーについて。北斗晶はやっぱりすごいですわ。健介をなんでもかんでも長州と関連付けて喋るテレ朝アナウンサーに食ってかかったりと大活躍です。一本筋の通った行動は見ていて気持ちいいもんです。
 そして新企画「バーチャルデート」…。憧れのレスラーとデート気分が味わえるしょ〜もない企画で、第一回はCIMAと”ザ・ファイナリスト”西尾美香。CIMAはユニバーサルスタジオで、西尾はお台場が舞台っす。…まあ、こういう企画が好きな人は好きなんでしょうね。…なんかこういう企画ってエロ本とかAVを連想するんですが、それって俺だけっすかね?
今週の試合記事
 巻頭は既に上でも色々書いてる新日福岡大会。永田と健介のシングル以外だと…ユーコー杯6人タッグトーナメントでしょうかね。柴田と中嶋クンの初遭遇では、ゲシゲシと攻められながらも一矢報いた中嶋クン。打撃主体で噛み合うところも多いと思うので、これからも絡んでいってほしいもんです。
 全日はムトゥのタッグ戦以外では話題の新人諏訪間幸平が馳とのシングル戦でデビュー。この男もそうですが、今年の新人は新人らしからぬ大物揃いですね。NOAHの潮崎や新日の裕次郎DRAGON GATEの鷹木もそうだし。ヘビーで活きのいい連中が育っていくのは頼もしい限りっす。
 NOAHの試合ではGHCハードコア選手権で丸藤が秋山を撃破。橋を踏み台にしての不知火にはさしもの秋山もビックリしたことでしょう。踏まれた橋が「俺を踏み台にしたぁ!?」と叫んだかどうかは定かでありませんが。鼓太郎だったら間違いなく叫んだことでしょう(笑)。そして小橋と彰俊のGHC前哨戦は、彰俊が心理的にも揺さぶりをかけているせいか小橋劣勢。はたして本戦ではどうなることやら。
 ウルティモドラゴンラストマッチでは歴代タイガーマスク(三沢除く)と獣神ライガー(サンダーじゃないのがミソ)が登場。豪華な面子によるタッグマッチで究極龍が有終の美を飾りました。これからはヒール転向だとか。頑張れ浅井さん。
 後注目はIジャ。ウィリアムスが喉頭癌克服の励みとするため引退を撤回。復帰できるかどうかはわかりませんが、引退撤回してくれたのは嬉しいですね。応援してるぜドクターデス。
 以上駆け足で紹介してきました今週の週プロ。オススメはやはり両国・長州関係の記事ですね。しっかり読んだ上で今後の動向に注目していきましょう。ではまた。