こういうロビンもアリ

 『ロビン・フッド』公式サイト
 個人的にはロビン・フッドというとケビン・コスナーや「ロビン・フッドの大冒険」の印象が強いんですが、それらとはイイ意味で別のロビン像を見せてくれました。
 義賊だったり騎士道精神持ってる従来のロビン像とは違って今回のロビンは傭兵的な清濁併せ呑むタイプのキャラ。それが騎士の名を騙ってアレコレして最後に無法者になるというある意味「ロビン・フッドになるまでのお話」という感じです。ラッセル・クロウの男臭さは既存のイメージと食い違いまくりなんですが、途中からこれはこれでイケる!カッコいい!となるから不思議。
 このロビンの特筆すべきところは弓無双しないところですね。周りが剣とかブン回してるところを弓矢で大暴れするようなロビンを期待してるとイロイロビックリします。何というか弓の使い方がリアル寄りと言うか…まぁここぞというところで神業しっかり見せてくれますからいいんですけど。
 それとこの作品、シャーウッドの森の存在感が超薄いです。お話の都合上ロビンがシャーウッド入りするのがラストなので、それまでは孤児の狩猟団としてチラホラ顔を出す程度です。リトル・ジョンをはじめとする仲間達もシャーウッド関係なく傭兵時代の同僚ですし。「いつになったらシャーウッドの話を詳しくアレするんだろ?」と思ってたらもうED直前に来てました、という感じです。なんか続編作れるんじゃね?という幕切れなこともありますし、第2部作るならそこら辺掘り下げていくかもわかりませんね。