まぁまぁ

 7/15発売のはずがもう売ってたので買いました。

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 鯖スレでの感想は微妙なものが多かったのでちょっと不安だったんですが、それほど悪くはなかったので一安心。キャラ描写がテンプレすぎるきらいがありますが、キャラ設定とか無視して自分の書きたい話に無理矢理はめ込むなんちゃってアンソロみたいなのに比べればずっとマシです。底辺を見てると許容範囲が広がる、という奴なのかもしれませんが。むとめが「ちだね」と呼ぶのはもう公式っぽいですね。他の人がちだねと呼んでむとめだけ「千種」と呼ぶ方がイイと思うんですが仕方ないっす。
 試合描写については…まぁ試合シーン自体そんなに多くはないんですけど、総合格闘技は見たことあるけどプロレスあんま見ない人が書いてるのかなぁ、という感じはしましたね。ブーイングに対する感じ方とか、試合運びのアレコレとか、フィニッシュ技の荒唐無稽さとか。意識してプロレスらしさを排して「レッスルの試合はこんな感じだ」と表現しようとしてるのかもしれませんが…。とりあえずめぐちぐの最後の技がどんな感じか是非図解してもらいたいです。ちだねがブレーンバスターの体勢から中空に放り投げ、むとめがトップロープからの空中後ろ回し蹴りでテンプル打ち抜くってどんなファンタジーなのさ。
 内容は短編5本。めぐちぐVSスナイパーシスターズでちょこっと来島さんな話・栗浜美沙真鍋AGEHA+みぎりの惚れ薬話・CBT…というか相羽映画特訓話・南さんVS藤原のちょっといい話・菊池視点でのゆっこ市ヶ谷様ドタバタ話。う〜んベタ。でもまぁ無難なチョイスですね。鯖はイベント少ない分キャラの個性が発揮される場面が極わずか、そこをファンが妄想で補ってる…というアレなので、書き手としてはあまり冒険できないというのはあると思います。南さんと藤原の話はキャラの個性を生かしながらも結構頑張ってるな、という感じではありましたが…無理にイイ話にしなくても良かったのに。
 まぁそうですね、同人小説みたいなもんと過度の期待はせず、覚悟完了して買うならファンにはおすすめです。