う〜ん

 アニメ版最終巻の初回特典120ページブックレット読んでみました。
 インタビュー読んでたら士郎擁護論なるものが載ってました。どうも女性陣から総スカンを食らってる士郎を擁護、というアレのようで…。バーサーカー戦の後でイリヤを保護したことで士郎の株がガタ落ちになったそうなんですが、ここらへんは多分に感情的なアレもあるんですかねぇ?アーチャーがムッ殺されたのにその仇を助けるか普通?ってトコでしょうか。でもこれも士郎の在り方とかアレコレちゃんとわかってれば納得はいかなくてもその行動理念は理解できると思うんですけど。士郎のスタンスは「これ以上犠牲者が出ないように」というアレだから、バーサーカーを失って脅威ではなくなったイリヤをどうこうする必要はないし、過去の行いについて断罪するというアレもないわけで。彼がそういったスタンスを捻じ曲げちゃうのは家族に何かあった時だけ(藤ねえと桜)だから、アーチャーが殺されようが慎二が死のうがさほど問題はなく、力を失って他のマスターに狙われる存在になったイリヤを保護対象と考えるのは士郎的には至極当然。さらに言ってしまうと、キャスト達はアーチャーがイリヤを殺そうとしなかったというのを知ってるわけで、イリヤの死はアーチャーの望むところではないってのもわかるはず(まぁこれは士郎の行動とは直接関係ないけど)。こういったことを踏まえてあの場面で士郎に駄目出しするっていうのはやはりこのインタビューにある通り「女優としてではなく女性としての意見」なんだろうね。
 まぁでもアニメ版で士郎が叩かれるのもわからんではないというアレもあります。アニメ版、つまりはセイバールートですが、ここでの士郎はその歪な生き様がカッコ良さに反映されてないというか、結構「どうよ?」という感じになってますし。そもそもその歪みの原因が明かされるのがシナリオ終盤っていうのもあって、シナリオの上っ面だけ眺めてたら理解不能っていう部分もあるかもしれません。不器用な生き方でも突き通せばカッコいい、という境地に至るのは凛ルートですしねぇ。ラストでの台詞も声優サイドからすれば理解し難いのかなぁ…この分だと。事前にゲームフルコンプしてしっかりキャラ掴んで月姫収録に臨んだという生天目某みたいな気合の入りっぷりなキャストが一人でもいればここまで叩かれなかったかもしれません(笑)。スタッフのFate理解度と愛情はかなりのものがあるだけにちょっと残念ですね。ゲーム版の収録で声優陣の士郎への評価がガラリと変わるんじゃないかと思ってみたり。