まだまだ続くSWS-R

 17年目突入しました。
 さて前回はジーニアス武藤と伊達遥の歴史に残るベストバウトと、タッグ戦線がますます活発化してきた14年目の秋頃までのことを書きましたが、今回はその直後のお話。
 あまりの強さに扱いかねて1年以上も海外にやっていたマイティ祐希子。向こうでもすくすくと成長しさらなるバケモノに…。しかしいくら強すぎるからって干しっぱなしなのも可哀想…と考えたhiero社長、遂に祐希子を呼び戻してしまいます。帰国した彼女はその実力からいきなりEXタッグ*1代表に選ばれ、遥と共に新女に乗り込んで圧倒的な強さで全勝優勝。年明けのワンナイトトーナメント*2でもアッサリ優勝。2月に行われたSWSRヘビー戦では王者遥を完膚なきまでに叩きのめし完勝。うちのNo.2とやらせても一方的な展開になってしまうほどの強さって…。さらにビーナス麗子と組んでWWCAタッグ王者サブマシンガン*3を粉砕。タッグ王者にも輝いてしまってもう手がつけられない状態に。15年目に入って新設されたSWSRタッグベルトも手にしてベルト独占状態…。
 正直強くなりすぎてしまったゆっこの扱いに困った社長ですが、このまま絶対王者を君臨させつづけるのもアレですし、かといって王座返上なんてのはまた白けてしまう…ということで、打倒ゆっこを目標にもう一人の修羅を育てることにしました。選ばれたのは無論我らが藤原和美。素質ではゆっこに比べるべくもない彼女ですが、努力と根性と会社の猛プッシュで必ずゆっこを王座から引きずり下ろしてやるぜ!…とまぁそんな感じで、実力伯仲の好試合連発の「四天王プロレス」的なアレだった14年目までの展開から、打倒ゆっこを掲げた「超世代軍」的なノリに時代を逆戻りしたようなSWSRの15年目の始まりでありました。
 15年目のゆっこの快進撃ぶりはもうシャレになりませんでした。タッグ戦線では実力的にやや劣る麗子を補って余りあり過ぎな強さで挑戦者を蹴散らしまくり、シングル王座はあまりの強さに相手がいなくていつの間にか剥奪されちゃうほど*4。まぁ決定戦やってまた王者になっちゃうんですけどね…。夏の祭典S1でも他を寄せ付けぬ強さで優勝。その後の防衛戦でも勝ちまくり、まさに敵なし。SWSR内は無論、外人だろうが他団体だろうが勝てねぇ勝てねぇ。
 そんなゆっこ時代に風穴を開けようと奮起したのが我らが和美。会社の後押しを受けた彼女は同期の小川ひかるとのコンビ「炎円無連夢」でタッグ戦線の乗り込む一方でシングルプレイヤーとしての力量も磨いていきました。苦手だった極め技と打撃の防御も決死の特訓で少しずつ克服し、見違えるように成長した彼女がその実力を発揮したのが15年目のワンナイトトーナメントでした。
 この年は諸般の事情…というか手違いでSWSRヘビー王者のゆっこも参戦。1回戦で遥のシャイニングウィザード、準決勝で涼美のバスタースラム*5を食らって手負いの状態ながらも危なげなく決勝まで上がったゆっこ。優勝はほぼ確実と思われました…が!麗子を秒殺して無傷で準決勝に進出した和美は1回戦で疲弊した沢崎光をこれまた瞬殺し、体力温存した状態で決勝に進出。体力的に余裕のないゆっこが勝負をかけたマイティハート*6を耐え切った和美がノーザンライトからのハーフボストンで何とギブアップ勝ち!トーナメントというアレではありますが見事ゆっこからシングル初勝利をゲットしました。
 そして翌月、SWSRヘビー戦で再激突する両者。ゆっこの猛攻を耐えつつ隙をうかがう和美、ここぞというところで必殺のペガサスファンタジーを繰り出しますが3カウントは奪えず、フェイスクラッシャー→延髄斬りでピンフォール負けを喫しました。ゆっこの牙城は揺るがず。
 しかしここでめげてはいられない和美。今度はタッグで猛奮起。4月のS1タッグにひかるとのコンビで参戦、わずか1敗で最終日に全勝の祐希子・麗子組「M.B.ジャックス」*7と激突。ゆっこと飛び技で互角に渡り合ったひかるが大暴れ、麗子を和美とのコンビプレイで離脱させると、何とストレッチプラムでゆっこから勝利!同点決勝となった再試合では惜しくも敗れたものの、この健闘が買われ次節でSWSRタッグへの挑戦が決定。
 そして16年目の6月、大阪ドームでのSWSRタッグ戦。序盤は王者組のペースでしたが、和美が受けに受けまくってチャンスを待ち、ひかるが飛び技で祐希子に対抗。そして隙をついて決めたコブラで体力を奪い、ゆっこを戦線離脱させることに成功します。残った麗子の打撃ラッシュに押されますが、裏拳をしのいだひかるは和美とのWドロップキックを決めて窮地を脱出、和美にタッチ。そこから一気に攻めた和美が最後は北斗原爆で麗子をピン!悲願のタッグ王座奪取を成し遂げたのでした。
 ここで一気に和美・ひかる世代の台頭!と思いきやそううまく行かないのがレッスルの怖いところ。7月に行われたSWSRヘビー戦では和美が祐希子に挑戦するも、あまりに実力が伯仲しすぎて決着がつかず時間切れ引き分け。翌月のS1ではゆっこが鬱憤を晴らすかのように大暴れして爆勝。さらに9月に行われたSWSRタッグ防衛戦では、1年後輩のサンダー龍子・橘みずきのタッグ「龍瑞砲」*8にまさかの敗北で王座陥落…。このままアッサリ消えていってしまうのか炎円舞連夢!というG1勝った後の天山並みに高速の失墜ぷり。ここから巻き返しはなるのか!?
 ここで新人さんの紹介でも。まずは14年入団のサンダー龍子。天龍がモデルのパワーファイターで、主役格のレスラーなだけにかなりのポテンシャルを誇ります。極め技攻撃以外はほぼ穴なし。必殺技はプラズマサンダーボム*9。ルーキーの頃から勝利時に「もっと鍛えてから挑戦してきな」などと言うあたりスゲェ大物。最近投げ技も修練を積み18歳*10を習得しました(笑)。
 続いて同じく14年入団のフレイア鏡。関節技主体でスタイル抜群のお姉さま。通称フレイア様。晩成型のため入団当初は伸び悩んでいたが、最近頭角をあらわしてきた頑張り屋さん。弱点らしい弱点のないオールラウンドプレイヤー。必殺技はスコーピオンデスロック。
 そして14年組最後は橘みずき。飛び技メインのベビーフェイスレスラー。キャッチコピーが「正義のヒロイン」だったりするあたり和美の強力なライバル(笑)。リングコスはウルト○マンっぽいし…。パワー系が攻撃・防御共に弱点。必殺技はフライングニールキック。龍子との同期タッグ「龍瑞砲」で活躍中。
 お次は15年入団の相羽和希。投げが得意な元気印レスラー。打撃防御が苦手な他はまずまずの力量を持つ。これからの成長に期待。必殺技はスターライトジャーマン。
 そして16年入団の越後しのぶ。実は越中がモデル…とは思えないイイ感じの外見と、その印象を色んな意味で叩き潰してくれる声と言動が何とも言えない新人。「おまえ、レスラー辞めたほうがいいんじゃないか?」という勝ち台詞はさすがにどうかと(笑)。打撃主体のレスラーだが、その真髄は優れた防御と回復力による驚異的な粘り強さ。格上相手にも受けに受けまくった上で返していくそのスタイルは新人離れしてます。今後攻撃力を補って技をしっかり覚えていけばかなりいいレスラーになるかと。必殺技は延髄斬り。あとやっぱりモデルがアレなので、ヒップアタックは覚えさせますよ、ウン。…本人スゲェ嫌がりそうだけど(笑)。

*1:新女で毎年12月に開催されるタッグリーグ戦。各団体からNo.1・2の選手が参戦し、最強タッグチームの座を競う。参加表明すると自動的に評価の高い順に2人選ばれてしまう…。

*2:勝者はSWSRヘビーの挑戦資格が得られる…というコンセプトだったんだけど、時々すっかり忘れて王者も参戦したりしてます(笑)。

*3:炎円舞連夢から王座奪取してました

*4:6ヶ月間防衛戦行わないとタイトル剥奪されます

*5:まぁただのパワースラムなんですが

*6:ムーンサルトプレス。名前の由来は何というかアレ

*7:正式名「マイティ・ボン・ジャックス」。由来はJ.J.ジャックスと某ゲーム

*8:無論龍原砲のパクリ

*9:いわゆるパワーボム。これは元からこう命名されてる

*10:フィッシャーマンバスター。ジャックハマーとか垂直落下式BBとかないんだもん