無事生還

　いい年こいて二日半徹でゲームやってましたhieroです。ソフトはファミ通（エンターブレイン刊）のクロスレビューで7/8/7/8という高得点を叩き出した「キミキス」（メーカー：エンターブレイン）…。その実力は如何に。
　第一印象はPS・サターン時代を連想させる化石のようなギャルゲー。オープニングムービーの無いシンプルなタイトル画面、会話パターンの少ない微妙な感じの「マッチング会話」、エンカウント・会話とランダム要素が多すぎてセーブ＆ロードを余儀なくされるめんどいシステム、特に何があるというわけでもないストーリー…。さすがは往年の名作TLSの血を受け継いだソフトだけあって外面は実に淡白です。「こりゃハズレを引いたかな」と正直思った俺、「キミキス買うくらいならつよきす買え」というエントリを書こうと思ったほどであります。が…。
　マッチング会話での相手の持ち札を読み、それが上手く当たった時の達成感とか、１日のスケジュールが上手く運んだ時の快感は、この手のゲームで久しく得られなかった「ゲームとしての面白さ」がある、ということに程なく気づいてしまったことで俄然見方が変わっちゃいました。起伏に乏しいストーリーも「コレはコレで味がある」というか、壮大な物語なギャルゲーに食傷気味だった昨今ではかえって新鮮だったり。ビジュアルノベルという形が出まわって「やるというより読む」スタイルが主流になった最近のこのジャンルに対して「原点回帰」とも言える作品なんじゃないかと。演出過多、無駄なストーリーばかり重点を置いてゲームとしておざなりになってるRPG界における「英雄伝説」のようでポイント高いですよハイ。言うなれば「旅要素が無いお嬢様特急」ですね、これ最大級の賛辞です。
　そんなわけでひたすらプレイしまくって一応全キャラクリア…したものの、各キャラ２ルートあるのでようやく折り返し。巷で大人気のクーデレ・二見さんも捨て難いですが、三つ編みで池澤春菜という由乃さんモドキな摩央姉さんがやはりイチオシ。対抗は広橋涼で　すごい　スポーツバカというアスカターン。つ〜か隠しキャラも含めて中の人が豪華すぎですよコレ…先生が攻略できないのが残念でなりません。後はランダムイベントが多すぎるのでCG回収がキツい…差分まで含めるとコンプリートはほぼ不可能じゃないかしら。
追記：ツンデレ殺し　竹箒日記
　奈須きのこ御大もキミキス上等。やっぱ二見さん人気あるね。
さらに追記：そうそう、このゲームの音楽はあの岩垂徳行氏が担当しております。グランディアのイメージと全然違いますね、当たり前ですが(笑)。