ネタバレ上等

 昨日観たΖの二作目についての感想というか愚痴というか色々書いてみます。ネタバレしまくりなので、これから観ようと思っている方は読まない方が賢明です。
 まずはストーリーについて。前作はTV版見てない人にはちょっとわかりづらい…という程度のまとめ方だったんですが、今回はさらにバッサバッサとカットしたためにTV版知ってても「何じゃこりゃ!」な展開に…。気がついたらアクシズ勢力と接触ハマーン登場となって終劇。そこで切るならせめてダカール演説までやってほしかったですね。フォウはホンコンシティで死亡するし(あれで生きてたらイヤだ…)、キリマンジャロ関連は多分次回ではカットでしょう。…もしかしたらそのとばっちりで演説カットとかないっすよね…。で、そのくせサラ関連のエピソードはかなり詰め込まれており、後述の理由から「いらね〜よ」との意見が続出すると思われます…。
 副題の「恋人たち」から想像されるロマンスはフォウ関連以外ほとんどなし。サラは出番は多いけど…だし、ベルトーチカアムロとちょっと絡むだけ。善戦してたのはヘンケン艦長くらいです。ジェリドとマウアーなんてその手の描写は皆無だからマウアー死亡シーンも感慨わかなかったし…。全体的に目立ったのは「キスシーンの多さ」くらいで、「キスしてりゃ恋人たちだべ」みたいなテキトーさすら感じられて×。
 お次は話題になった声優交代について。懸念されていたフォウについてはゆかな嬢の好演により「これはこれであり」「むしろこっちの方がよくね?」という雰囲気ですが、問題…むしろ問題外なのがサラの声。セリフが多いだけに拙さが目立ちまくりで、映画にのめり込んでいても彼女が喋る度に興ざめしてしまいます。これに比べればまだファの方がマシ(一カ所違和感炸裂な演技ありましたけど)。A級戦犯とまでは言いませんが、今作の質の悪さの一端は確実に担っています。
 そしてロボットアニメとして必要不可欠な戦闘シーン。要所要所で迫力ある戦闘を表現してくれた前作に比べ今回は…華がありません。あっさりやられるアッシマー、フォウとの交流がメインのため戦闘描写は二の次のサイコガンダム。颯爽とデビューしたものの次戦でいきなりヤザンギャプランに翻弄されたりハンブラビ戦でもイマイチなためアポリーが乗ってる方が強いんじゃね?とすら感じさせるΖ…。比較的気合の入ってるガブスレイ戦もマウアー死亡という展開があってカタルシスとは無縁ですし、メガバズーカランチャー砲撃シーンも結局ドゴス・ギア撃沈できないのでスッキリしませんし…。総じて前作では目玉だったモビルスーツ戦が今回はサッパリなわけです…。
 よかった所は音楽ですかね。絵的にイマイチな戦闘も迫力ある音楽とSEのお陰でそれなりのレベルに引き上げられてますし。正直微妙な終わり方はGacktの歌で見事に救われていますし…。後はハマーン専用ガザCくらいかなぁ…。
 とまぁこんな感じです。正直「金払って損した」に近い感情すら抱いている俺ですが、まぁ個人個人で受け止め方も違うでしょうし、観る人が観れば面白いかもしれません。…多分きっと。
追記:若干勘違いがありましたのでちょいと修正。TV版の展開の順序忘れてた…。