元格闘技ファンの意見

　先日K-1MAXで総合ルールで試合をし、見事秒殺勝ちした所さんが一部マスコミに批判されて凹んでるそうな…。
　以前プライドで佐竹の引退試合の相手をつとめた吉田があっさり秒殺しちゃった際も、「プロとしての自覚が足りない」などと非難を浴びたことがありました。そもそも結果第一主義の総合の試合でのプロ意識といったら何をおいても「勝つこと」なわけですから、この手の批判は筋違いというもの。まぁ観客やプロモーターにしてみれば盛り上がる展開の方が嬉しいのは事実で、当時佐竹ファンだった俺も結構グチグチ言ってたんですけど（笑）。
　ですが、そういった観客の心情を考慮したとしても、今回の所さんに関してはあれでよかったと思います。ポイントはあの試合がK-1MAXで行われたということ。一般の方から見ると一緒に思えますが、K-1ファンと総合好きは基本的に別物です。さらに無印K-1とMAXファンも毛色はかなり異なります（無論それぞれの良さを把握した上で各々楽しむ格闘技ファンもいますし、通ぶってホントは楽しくないのに「アレはアレでイイよね」と知ったかぶる輩もいるにはいますが）。MAXファンはよくも悪くもミーハー層。無印K-1が選手のレベル向上に伴う「高次元のテクニックの応酬による一進一退の攻防」となっているのを素直に「膠着ツマンネ」と斬って捨ててスピーディーな展開の中量級戦線をチョイスした人か、魔裟斗目当てでにわかファンになった「ムズカシイコトワカンナイ」お馬鹿さん達が大半なわけで。そういった人達がグラウンドの玄人好みの展開を面白がるとは思えませんし、総合特有の単発打撃に「オイ！オイ！」とコールするのは抵抗あったりするわけですよ（笑）。そんなわけで所さんは、MAXファンに難しいもんを見せず勝ったことでストレスを感じさせず「強い選手」とアピールすることができたわけですし、興行としても中だるみを防ぐことができたわけですから上々と言っていいと思うんですよ。そこら辺マスコミの方々はどう考えてるのかしら…。