蒼き流星となって

 肉体的にも精神的にもズタボロになって再起不能かというほどに追い込まれたhieroですが、試験後ひたすら床に臥せっていたわけではありません。せっかくの休息の時を有効活用するため、ひたすらゲームやってました(笑)。プレイしてたのは以前取り上げた事もあるA.C.E.スパロボのアクション版といった感じのソフトで、アーマードコアで有名なフロムソフトウェアが作っただけあってなかなかの出来でした。以下軽く感想などを。
 まずはOPムービーですね。ハッキリ言ってこれだけで買う価値あります。つ〜か人によっては一番価値を見出すのがこのムービーかもしれません。メチャメチャ綺麗なCGで描かれたロボットが縦横無尽に動き回るんですが、正直戦慄するほどの出来栄えです。ボソンジャンプで登場するブラックサレナのてかり具合とか、Zの流れるような変形シーンとか、スピード感あふれるSPT戦を見事に表現したレイズナーの動きとか、スマートだけど重厚感のあるエルガイムとか…。ラストのνvsサザビーは原作の名シーンを再現…というかこれ絶対PS版逆シャアのアレを参考にしたっしょ(笑)。でもすげぇカッコいいので○。V-MAX発動シーンと百式を出してくれたら最高だったんですが、まあそれは贅沢ってもんです。
 以前から気になっていたのは主題歌なんですが…どういう経緯か知りませんが、OP・EDともにあの島谷ひとみが歌ってます。スパロボ歴が無駄に長い俺としては「JAM Projectじゃない主題歌なんて…」と思ってたんですけど…すげぇイイ歌だわ、コレ。今回はリアルロボット系ということもあって、女性ボーカルの疾走感あふれるこの曲が見事に合ってます。ムービーと合わせるともう最高っすね。島谷ひとみ様と呼ばせてください。ちなみにクリア後に謎の英語曲が追加(島谷ひとみ様の曲と交互に流れる)されるんですけど、正直俺的にはダメのダメダメ。悪い歌じゃないと思うんですけど、比べる相手が悪すぎます。こんなのに金かけるならOPムービーを追加してほしかったです。V-MAXとかV-MAXとかV-MAXとか…。
 で、肝心のゲームなんですが、アーマードコアほどじゃないにしても結構操作が難儀でして、思い通りに自機を操れるようになるまで時間がかかりました。クリア自体は結構適当操作で何とかなるんですけどね(笑)。で、俺はこのソフトをPS2ソフト『蒼き流星SPTレイズナー』」として購入したので、ほとんどレイズナーに乗りっ放し。レイズナーに乗れるようになるまでは百式とか使ってましたが…。クリアはしたもののνとか手付かずですし(笑)。基本的な操作方法は一緒でも武器の特性やら戦法は全然違うので、やっぱり慣れた機体を使っちゃうんですよね。お陰でレイズナーが故障した時にはかなり苦戦しましたが…。
 で、レイズナーですが、これがなかなかの再現度。通常武器がレーザードライフルとナックルショットに加えて2発しかないカーフミサイルという貧弱っぷりまで再現されると攻撃がマンネリになるので結構つらいんですけど…。コンピュータであるレイは結構喋ってくれます。他のロボットを使うとナビゲーターが喋るんですが(Z使うとファが喋ったり、ダンバイン使うとマーベルが喋ったりする)、レイズナーだとレイがひたすら状況報告してくれます。「即時撃破セヨ」とか「熱源反応」とかツボを押さえた喋りっぷりは最高っす。…たまにはアンナにも喋ってほしかったけど…一応出てるわけだし。
 んでもってレイズナーの真骨頂であるV-MAXなんですが、これがもうすげぇイイんですわ。装甲値(HPみたいなもの)が30%以下になると使用可能になる一種のリミッター解除で、使用すると「レディ!」の声と共にレイズナーのカットイン(あの変なポーズちゃんととってます)が入り、全身から蒼い光を放ちまくってレイズナーは文字通り蒼き流星となります。以後ブーストが切れるまで能力が大幅アップするほか、体当たりが可能になるんですが…速すぎて並みのパイロットでは制御できません。体当たりもうまくヒットすればいいんですが、スカったり貫通したりするとそのままはるか遠くまで飛んでいってしまうので、必要に応じてブレーキ及び再ロックオンが必要となります。またブースト値が切れるとシステムダウンして数秒動けなくなるのも原作通りで、ここを狙われるとタコ殴りにされます…。しかしこれがしっかり制御できるようになると鬼神のごとき強さを発揮するので、操作をモノにすると病み付きになります。しかしV-MAXを使用するためにはダメージを受けまくらねばならず、無駄にピンチになったり修理がバカにならなかったりと弊害もあるんですけど…。実際V-MAXがどれほど強烈なのかは、敵に使われた時に十二分に体感出来ます(笑)。
 ちなみにクリア後のフリーミッションでエキストラステージをクリアすると手に入るザカール。こっちはちゃんとV-MAXレッドパワーで赤い流星(彗星じゃないのがミソ)になるんですが、こっちは装甲値に関係なく発動できるのでさらに強力。最強ユニットの呼び声高い代物です(笑)。個人的には強化型レイズナーレイズナーMk-Ⅱを出してほしかったんですが…。特に前者は見た目あんま変わらないんだし、ビルバイン迷彩色版を出してるんだから、ねぇ…。
 で、一応このゲームにもストーリーが存在しまして、まぁリアル系限定のスパロボってノリでしょうか。ストーリーの合間に色んなキャラの回顧録みたいのが入って鬱陶しく思ってたんですけど(アンナが出てるのには正直ビックリでしたが)、徐々に話の全貌が明らかになってくるにつれてそれなりに楽しめるようになりました。特にラスト直前のアレは結構カタルシスですね。バックに主題歌「Garnet Moon」のインストが流れるのもイイ感じでした。途中だれる所もありましたが、結構面白かったと思います。で、クリア後のフリーミッションを現在やってるんですが、極めようとするとかなりキツイですね…。時間制限のあるステージとかではパンチ力に欠けるレイズナーでは条件を満たすのが困難なので、今更Zの操作を覚えたりしてます(笑)。
 軽く紹介する予定だったのにメッチャ書きまくってしまいましたが、まぁそれだけハマったということで…。この手のロボット物好きな人はとりあえず買いだと思います。アクションが苦手な人でも一度操作を覚えてしまえばそれなりにプレイできると思いますし、ガンダム以外が使えるゲームでここまでの出来のモノは多分ないので、登場作品のファンの方は買っても損はないかと…。