真面目なお話

以下の文章は、昨日のチャンピオンシップについて俺が思い、感じたことを綴ったものです。御意見、御感想があれば書いてもらって結構ですが、全体を読まずに一部の内容について挙げ足を取ったりするのはお控え下さい。
実のところ、俺はそれほど高いモチベーションでチャンピオンシップに臨んだわけではありませんでした。ネット上で異常なほどにヒートアップしているサポを見ているうちに、自分との温度差を感じるようになっていました。罵声やブーイングが反吐が出るほど嫌いな俺にとって、サッカーの応援スタイルに抵抗を感じ始めていたというのもあります。なので紙吹雪製作の話が出た時も正直いい印象はありませんでしたし、実際作成はしませんでした。「試合後のゴミ拾いなんてやってらんね〜。撒いた人だけやりゃあいいやん」と思ってましたし。しまいには「CSって略すのがうざい」ってレベルまで行ってしまいました。「こんな士気の低い俺がゴール裏に行くのは場違いなんじゃないか」と一時は参加を止めようかと思いましたが、チケットを取ってくれたまさしに申し訳がたたないと言うのもあり、一度参加を決めたのだから今更やめるのもどうかと思い、結局参加することになりました。誤解を恐れずに書くならば、参加の理由は「友人と自分自身に対する義務感」のみだった
と言えるでしょう。
チャンピオンシップ当日、横国に到着してからもある種の疎外感を覚えていました。一種異様なノリで盛り上がっているサポ達、そこかしこで捌かれている紙吹雪、相手チームのサポが通ると総出でブーイングをかますクソ野郎ども…。ネットでアレな人は現実でもアレなのだなぁと納得させられる場面もありました。「なんかもう人種が違うとしか思えん」と思いましたし、一部の低質な人達に対しては今でもそう感じています。決起集会の進行がアレだったこともあり、もともと下降気味だったモチベーションは垂直落下していきました。
開場してゴール裏に陣取った後も、周りの熱気に反して俺自身の士気はあがってきませんでした。あまりにも虚ろな表情をしていたらしく、友人達に気を遣ってもらったほどでした。結局周りの雰囲気に耐えられず、逃げるように席を離れて時間を潰していました。
そんな鬱々とした気分が変化したのは試合直前。サポソンを歌いはじめたあたりから、急にモチベーションが上向きになっていきました。もともと俺は応援という行為自体は大好きなんです。難しい建前やら煩わしい人間関係やら理解しがたい低質な主張なんて放っておいて、ただただ応援がしたいだけなんです。応援という行為に没頭していくにしたがって、「難しいことに捉われずにただ応援を楽しめばいいやん」とようやく気持ちを切り替えることができました。そうなってみると、散々ダメ出しをしてきた紙吹雪も、何だか すごい 魅力的に思えてきて、バカみたいにばら撒いていました。声出しすぎて開始早々声が潰れ、裏っ反りながら無理矢理叫んでましたし、跳ねまくって膝の古傷が再発しました。紙吹雪の掃除はめっちゃ大変でした。でもすごい充実しましたし、楽しかったです。俺という人間の、「チャンピオンシップでマリノスに勝ってほしいという想い」は偽物であったとしても、「マリノスを応援したいという想いそのもの」は本物だったのかな、と思います。
「終わりよければ全てよし」と言ってしまうのは簡単ですが、俺はそうは思えません。参加することへのモチベーションの温度差はこれからも感じていくでしょうし、一部のサポ達の言動を理解はできても納得はできない、ということは幾度となくあると思います。そうしたなかでもあまり周りに気を取られることなく、自分自身の「応援したいという気持ち」を大事にしていけたらいいなと思っています。