溺れる者が掴んだ藁

 外人さんに道を尋ねられました。英語は全く問題なかったんですが、地理に疎い俺はうまく道を説明することができませんでした。大体の方向を教えるのがやっとの俺に「わからなくなったらまた誰かに聞くよ、どうもありがとう」と言ってくれた老紳士よ、あんた漢だ。
 それにしても俺は日本人にしろ外人にしろ、やたら道聞かれたりすることが多いのです。お世辞にも知性派といえるようなカッコをしているわけでもなく、愛想もない顔してのへのへしてる糸目男になんででしょうかね?まあ普段は眼鏡してるので、裸眼の時のようなガン飛ばしモードにはなってない分、話しかけやすそうな人畜無害な雰囲気なのかもしれませんが…。