喉元過ぎれば何とやら

 今日本屋に立ち寄ったら思わぬものを見つけた。「世紀末リーダー伝たけし!」のワイド版。…確かこの作者島袋某は以前児童買春・ポルノ処罰法違反で逮捕され、連載は打ち切り、コミックスも絶版になったと記憶している。だが先日ちゃっかりとスーパージャンプで漫画家復帰しており、今回のワイド版発売となったわけだが…。日本のマスコミにしろ大衆にしろ、事件当初は散々叩いときながら、しばらくたつとすっかり忘れて逆に擁護したりすることが多い。事件そのものが解決していない時でもまた然り。今日本人のうち何%が狂牛病を気にしつつ牛肉を食べているだろうか?環境ホルモン対策は?結局「自分が何とかしなくてもそのうち誰かが何とかしてくれるだろう」という楽観主義や、流行がすぎた途端に興味を失う昨今の日本人の気質がよく表れていると思う。話を戻すと、結局犯罪を犯したという「過去」の出来事に興味が失せてしまうと、「犯罪者」というレッテルを貼られたものをむしろかばうようになるのが非常に問題だ。田代まさしを思い出せ!清水健太郎を忘れたか!ろくに謝罪もせずにのこのこと復帰する奴らも奴らだが、それをあっさり復帰させる業界もどうかしてる。そもそも島袋某を使ったところで儲からないだろうに…。
「駄文上等は犯罪者の社会復帰に反対です」