VERSUS上等

 DVD買ったままなかなか見る機会がなかった「VERSUS」を見た。いやぁ、面白いわ、これ。「アクション映画において、ストーリーなんてのはドンパチやるための口実に過ぎない」というのを極限まで突き詰めた映画。ただただ闘うだけ、ひたすらに。ジャン・クロード・ヴァン・ダムもスティーブン・セガールも裸足で逃げ出すようなストーリーの無さっぷりにはもはや脱帽。言うなれば「超リアル版ウルトラファイト*1といったところでしょうか。肝心のアクションシーンは日本伝統の殺陣をベースに、中国系ワイヤーアクションとマトリックス的ハリウッドアクションへのオマージュを織り込んだなかなか洒落の効いた代物。俺的にはハッキリ言ってキルビルよっか面白かったです。俳優陣も無名ドコロがいい意味ですれてない演技を見せてくれたし、坂口拓はさすがボクシングプロライセンスと言うべきキレのある動きをしてました。いいね、坂口拓
 ふと思ったんだが、俺としてはケイン・コスギにはこういう映画に出て欲しい、マッスルヒートとかじゃなくて(笑)。

*1:結構昔にやってた5分間番組。当初はウルトラマンに出てくる怪獣の特集番組だったが、ネタが尽きてからは怪獣の着ぐるみをきた奴らが山の中とかでプロレスごっこばりの大乱闘(怪獣が竹刀持って殴りあったりしてた…)をするスチャラカ番組へと成り上がり、当時の視聴者を混乱と爆笑の渦へと叩き込んだ。DVD化希望(笑)。